「キャンギャル撮りに来るだけのキモイおっさんは来るな」
「クルマ好きじゃないヤツは帰れ!」
何年か前のオートサロンだったと思うが、SNSでそんな感じの論争が起こっていたのを思い出した。
クルマとキャンギャルは密接な関係性にある。
モーターショーといえば必ずといっていいほどキレイなお姉さんがクルマの横にいるし、SUPER GTなどのレースでもグリッドにはドライバーとともにキャンペーンガールの姿がある。
どうしてそうなったのかはよくわからないが、そういえば昔から「クルマ」と「お姉さん」はいつもセットになっていた。
まぁなんていうか、あのお姉さんたちも仕事でやってるわけで、別にクルマのことなんて好きでも何でもないんだと思う。シャコタンクラウンの横でポーズキメてるお姉さんも、内心「これのどこがいいの?」と思いながら笑顔を作っているんだろうなぁ。
「クルマはやっぱり外車がイイ!」程度の考えで会場にやってきてるんだろうけど、「好きでもないのにこんなとこ来るな」と思う反面、「仕事だから仕方ないか」と思ったりもする。そのキレイどころにカメラ小僧たちがよってくるのも至極当然なわけで・・・。
まーでもシーンと静まりかえった会場でじっくりカスタムカーを眺めるよりも、有象無象が入り交じる熱気帯びた会場のほうがカスタムカーの祭典にはあってると思うから、まぁいいかな・・・とはなってるんだけどさ。
確かにクルマ好きだけで内々で盛り上がったらさぞ楽しいだろうとは思うけど、もはやこれは一種の文化と割り切ったほうがいいような気もする。
ところでキャンペーンガールことキャンギャルは、実は今となってはほとんど日本だけの文化といっても過言ではない。特に女性にセクシーな格好をさせて会場を盛り上げているのは完全に日本だけ。
海外に目を向けるとキャンギャルは男も存在する。それよかF1などでは何年か前から一切導入していなかったりする。それも男女平等を考えた結果なんだとか。国際的に見れば「女性だけカワイイ格好をさせて販促する」のは差別的と捉えられてしまうようで、日本はそれに逆行?しているようなカタチだ。
そんなこんな言いつつ、やはりキレイなお姉さんがいれば自然と目がいっちゃうワケで、そんでやはり気分もアガるわけで、誰も損していないワケで。
あ、ってことはオレ否定的どころか好意的じゃんか。
最初と言ってること違うけど、まぁいいか。
キャンギャルサイコー!!!!
レースクイーン&キャンペーンガール
1960年代頃にサーキットでモデル女性が活躍したのが起源と言われている。80年代のバブル最盛期はF1の流行やスーパーカーブームが起こったことにより、レースクイーンの需要が増加。露出度の高いハイレグ姿がサーキットを一世風靡した。
現在もビックレースとなるとレースクイーンは必ず付きものであり、それを目当てにカメラ片手に走り回る者も少なくない。バブル期ほどの盛り上がりはないが、それでも一定の需要があり日本のレースシーンでは欠かせない存在だ。
そこから派生するようにオートショーやカスタムカーショーでも頻繁に女性モデルを目にするようになった。こちらはクルマの販促をする女性なのでキャンペーンガール(略してキャンギャル)と呼ばれる。
マーケティングにおける有名な事象に「3B」というものがある。表紙や目立つところに配置することで効果が上がるとされる3つのモノを指した言葉で、Baby(赤ちゃん)、Beast(動物)、Beauty(美人)を意味する。
クルマの横に美女を配置すれば注目が引ける、という単純かつスケベ丸出しな理由がキャンギャルやレースクイーンを企業が使う所以なのだ。残念ながら(?)その効果はしっかりと発揮されているらしい。
いまやレースクイーンやキャンペーンガールは日本独自の文化といっても過言ではない。F1をはじめとする世界を転戦するようなレースは近年全面的に廃止をしている。モーターショーではコンパニオンとしているが、その場合は女性だけではなく男性モデルもいる。
廃止傾向にある理由としては男女差別と取られることが多くなったからだそうだ。特にセクシーな衣装は差別を助長しているとされ、海外でセクシーなダイナマイトボディをサーキットやショーで目にすることはほとんどない。
そんな国際的な風潮の中、日本だけは未だレースクイーンが消える消えないの話にならないほど定着しているので独自に発展していると考えるべきだろう。コンプライアンスの時代だから何が起こるかわからないが、この国のエラい人がスケベであることを願おう。
バイク雑誌でも女性モデルは頻繁に目にする。SNSでもバイクに跨がった写真をあげる者は多く、中には芸能人やアイドルの姿も。クルマではそういうのはあまり見られないが、バイクの愛車紹介をする人は著名人でも意外に多い。