みなさまこんにちは。
私は今年2023年、人生初のF1日本グランプリを見に行って参りました。
というか鈴鹿サーキット自体行くのが初めてでサーキット観戦は宮城県に住んでいた時に菅生に一度見に行って以来。SUPER GTやF1は毎戦必ずチェックしているのですが、現地に行くのはこれが初めてでした。
コロナ第五類移行後初めてということもあって、今年のF1は入場制限ナシ。そして空前の円安(外国人が旅行しやすい)なので、会場は半数近くが外国人で驚きました。
金、土、日曜日合計で22万人以上の集客を記録したようです。F1のチケットはどんなに安くても20000円~80000円くらいですから、チケット収入だけでも相当ヤバいことが分かります。さすがF1サーカス。すべてがレベチです。
そんなわけで初の鈴鹿サーキット、初のF1グランプリ、初の名古屋滞在も含めてしこたま堪能した僕ですが、今年実際観戦してきて色々感じた事があったので、来年以降の対策も兼ねて覚え書きしておきます。(ていうか行く気満々)
私みたいに初心者の方にも「こうしておけばもっと楽しめる!」みたいな情報も色々書いていきますので宜しくお願いします。
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鈴鹿サーキットへ行こう STEP.1 宿泊地&交通手段
鈴鹿サーキットには世界中からモータースポーツファンが集結します。ましてや2023年は記録的な円安、そして東京オリンピック以降政府が観光立国へ力を入れていることもあって、どんどん外国人客の数が増えています。私の体感だと半数近くは外国人でした。世界中からファンが集まってしまうため宿泊地選びも一苦労ですし、値段も覚悟が必要でした・・・
※円安・・・円が他通貨に比べて”弱い”こと。輸出が有利になり輸入が不利になる。日本人が海外旅行をするのは不利だが外国人が日本へ来るのは有利。ドル円の適正レートは1ドル=110円程度と言われているので、現在の1ドル=140~150円はどれほど高いか分かる。原因は他国間との金利差なのでマイナス金利政策が終わらないと基本的に解決しない。おそらく2024年も円安傾向が続くと言われている
宿泊地① 名古屋
関東方面(成田・羽田)からアクセスのしやすい名古屋エリアは激戦地区。鈴鹿サーキット~名古屋まで電車で1時間半くらいで、しかも繁華街やお店がたくさんあって色々楽しめる名古屋は大人気です。私も宿泊しました。名古屋というくらいですからホテルの数もめちゃくちゃ多いのですが、それでもF1開催日はほとんど埋まってます。たま~に空いたのを見計らって予約をゲットしなければなりません。
普通のビジネスホテルであれば1週間前まではキャンセル料金も取られないので、チケット取れる前であってとりあえず予約を入れておくのが賢明です。ちなみにいくら待とうが値段が下がることはないので、潔く予約した方がいいみたい(ていうかむしろ日にちが近くなると値段上がる)
名古屋→鈴鹿サーキットまでのルートはいくつかあって、
・名古屋→四日市→鈴鹿サーキット稲生→(徒歩20分)→鈴鹿サーキット
・近鉄名古屋→近鉄四日市→津→鈴鹿サーキット稲生(徒歩20分)→鈴鹿サーキット
・近鉄名古屋→白子→(直通バス20分)→鈴鹿サーキット
サーキット到着まで所要時間は1時間半くらいで、いずれもF1開催中は増便してたり、臨時特急が出てたりするので本数がなくて困るってことはないです。ただ朝9時~10時は激混になるので。7時、8時の早朝出発にするとだいぶ楽でした。到着する頃にはブースやらイベントやら盛りだくさんなので早く着きすぎて暇になるってことはなかったです。
行きは朝早くから始動すればいいんですが、問題は帰りです。鈴鹿サーキットの帰宅難民は有名らしく、毎年毎年ドエライことになってるみたいです。特に最寄り駅の鈴鹿サーキット稲生駅は切符買うまで1時間並び、さらに乗車するまで2時間待つという地獄っぷりだったみたいです。鈴鹿サーキット稲生駅はICカードが使えないので切符必須なんです。
また白子行きバスは2~3時間待ちが当たり前。レース終ってさぁ帰ろうなんて思ったらとんでもないことになります!サーキット内で目一杯時間つぶすか(レース終了後はコースウォークやトークショーがあるので意外と色々できます)レース終了を待たずに帰るかなんですが、それはイヤですよね・・・。せっかくなら表彰式まで見たいところです。
そこでオススメなのが
・鈴鹿サーキット→(徒歩40分)→平田町→伊勢若松→名古屋
このルートです。私は予選日(土)決勝(日)ともにこのルートで帰りました。おおよそ2時間弱で名古屋まで行けました。ツイッターで帰宅難民のとんでもない行列を見てビビった僕がエゴサして見つけたルートです。徒歩40分って観戦終わりの身体には結構キツいんですけど、それでも3時間以上待ちぼうけ食らうよりはマシかなと思います。
ごく少数F1帰りの方々がいるものの、駅で待つことは一切ありませんでしたし、電車では座ることもできました。おそらく地元民だけが知ってる隠れルートだと思います。サーキットにあれだけいた外国人もいませんでした。しかも道中飲食店がちらほらあるのも好都合です。
結構事前に下調べしてましたが、それでもひっかかからなかったルートなので、ホントにご当地ローカル情報なんだと思います。脚力に自信のある方はトライしてみてもいいでしょう。
宿泊地② 津
最寄りの宿泊エリアでは最も近いです。
津→鈴鹿サーキットまでは
津→鈴鹿サーキット稲生→(徒歩20分)→鈴鹿サーキット
サーキット到着まで所要時間は40分程度です。
ただし名古屋に比べてホテルの数が少ないうえに、F1開催期間の競争率は他よりも断然高いです。空いてても1泊30万円スイートルーム・・・とか。そりゃさすがにない。
鈴鹿サーキット稲生駅で混雑するのは名古屋方面だけで、津方面は全く問題ナシとのこと。帰りも安心です。
宿泊地③ 四日市
三重県の中でも大きな都市四日市。立地的にも名古屋と鈴鹿サーキットの中間くらいなので便利です。
四日市→鈴鹿サーキットまでは
四日市→鈴鹿サーキット稲生→(徒歩20分)→鈴鹿サーキット
サーキット到着まで1時間くらいでしょうか。
こちらも名古屋と比べるとホテルが多くないものの、栄えているだけあってホテルの数はそこそこある印象です。
とはいえF1開催日となれば真っ先に埋まるのは百も承知で、私は空室のあるホテルをからきし見つけられませんでした。
帰り道に関しても名古屋方面とモロに被ってしまうので混雑は必至。アクセスは悪くないですが、結局名古屋と変わらない感じです。万が一空いてたら狙ってみてもいいかも。
その他 車で行く
隣県や関西方面に住んでいる方はクルマで来ている方もいたようでした。ただ鈴鹿サーキットからの案内には「なるべく公共交通機関でお越しください」とあるように帰り道はスゴい渋滞になってました。
行きはまだしも、帰りは電車同様みんな時間が一緒になってしまうので鈴鹿サーキット周辺の道路は大渋滞。とはいえ今年は外国人の数がめちゃくちゃ多かったそうですから、ワタシが見たアレでもまだ少ない方なのでしょうか。自由が利く半面、帰り道は結構な覚悟が必要みたいです・・・。
鈴鹿サーキットへ行こう STEP.2 持ち物
時期や天候にもよりますが、サーキット観戦は持ち物をいかに効率よく持って行けるかが勝負!というのも、サーキット内は基本的に日よけが無いのでずーっと炎天下にさらされっぱなしだし、急に雨が降ることもあるので(そして雨のレースは面白い)事前の準備がかなり大事です。私が実際に持って行って便利だったものを紹介します。
①リュック
旅行中の着替えだったり色々道具を持ち運ぶとなると、やはり便利なのがリュック。サーキット内はめちゃくちゃ広く、自分の指定席まで行くのに10~20分歩くなんてこともあるので、両手がフリーになるリュックがお勧め。ボストンバックとかスーツケースは事前に預けておくのが吉。
②歩きやすいスニーカー
おしゃれより利便性です。行きも帰りもサーキットの中でもとにかく歩きまくります。カッコつけてオシャレシューズで行こうもんならイタい目みますよ!(私は調子こいて新調したコンバース履いていったら軽い靴擦れになってしまいました・・・。とにかく履きなれたスニーカーで行くことを強く勧めます)
③帽子
サーキット内は日影がほとんどありません。観戦中やサーキット内をあちこち回っている間はカンカン照りの日光にさらされることもしばしば。ですので日よけ対策が重要。まずは帽子を買いましょう。帽子は応援グッズの定番でもあるので、好きなチームのキャップを買ってその場で被るのはいかがでしょうか。
ちなみに2023年はほとんどの客がレッドブルでした。次にアルファタウリ、マクラーレン、その他大勢って感じです。キャップのタグはお店の人がハサミで切ってくれるのでその場で被っちゃいましょう。あと後ろのお客さんの感染の妨げになってしまうので日傘は禁止です!
④サングラス
こちらも日よけ対策です。一日中乱反射した日光を目に浴び続けると結構疲れます。今年はブルーインパルスも飛んでいたので特にサングラスは重宝しました。おかげで名物「サクラ」をこの目でしっかり見ることができました!
カッコつけとか何とかいわず、サングラスはマジで超オススメです。偏光レンズ付きのものがいいでしょう。
⑤レインウェア
カンカン照り快晴のレースのときもあれば、ときおり雨が降ってくるときもしばしば。去年2022年は終始雨が降り続いており、レース開始まで延々待たされましたね。雨なら見なきゃいいんじゃんって?いやいや雨だからこそレースは面白いんです。クラッシュ、大逆転劇・・・F1の名シーンに雨のレースはつきものです。
そんなわけでリュックの奥底にはレインウェアを忍ばせておくとよいでしょう。雨は他の人の邪魔になるしカッパは水除がイマイチ。上下ジャンパーとズボンですっぽり着れるタイプが良いと思います。ウワサではワークマンにイイのが揃ってるという情報をキャッチしております・・・。わたしはドンキの安物を用意しましたが、それでも十分です。
⑥ラジオ
テレビや動画でレースを見ていると実況解説があるので展開が分かりやすいのですが、いざ現地に行くと大型モニターが無い席があったり、場内放送がマシンの爆音で全く聞こえないなんてこともしばしば。そのため「今誰が1位?」というのが分からなくなってしまうこともあるんです。
そこで役立つのがラジオ。今年の鈴鹿はまだマシだったみたいですが、例年サーキット内のモバイル回線は混雑しがちで、場内Wi-Fiですらうまいこと拾えません。そこで役立つのが昔ながらのラジオ。ラジオは混線とは無縁で鈴鹿サーキットではFM78.3Mhzで場内放送のラジオを拾えるのでこれが大いに役立ちました。
僕もラジオなんて・・・と思っていたのですが、侮ることなかれ。ラジオのあるなしではレース展開の理解度が雲泥の差です。今回持って行ったポケットラジオは2000円くらいの安物でしたがバッチリでした。レース通の間ではラジオがマストアイテムなのもうなずけます。
⑦モバイルバッテリー
直射日光にさらされ続けるサーキット内ではスマートフォンもアチアチ状態。極度に熱が上がりすぎるとバッテリーの減りも早くなるので「肝心なときにアロンソの写真が撮れない・・・」とならないようにモバイルバッテリーを携帯することをお勧めします。
値段はピンキリですが、モバイルバッテリーはケチらない方が良いかも。個人的な印象ですが、性能は値段相応な場合が多いです。こればっかしはドンキとかコンビニで買わないで家電量販店で買った方がいいかもしれません。用途が広いですから、ひとついいのがあれば旅行先でも安心です。
2023年日本グランプリの感想
それにしても今年の鈴鹿は暑かった。秋晴れのレース日和ってカンジだったんですけど、予選決勝ともに気持ちのいい天気になりましたね。昨年は終始雨模様で決勝レースは1時間以上先延ばしになってたりしました。屋外イベントで雨っていうのはなかなかキビしいものがあります。まぁレースの場合は波乱が起こりやすいので、一概に悪いとも言い切れないのですが笑
私は土曜日の予選から見ていましたが、王者フェルスタッペンの速さには本当に驚きました。予選タイムも2位と0.5秒差くらいありましたからね。2位以下が0.1秒差以内にズラっと並んでいるのを見て分かるようにフェルスタッペンだけが桁外れに速いのが分かります。
そして決勝の走りは有無を言わせぬ圧勝でした。正直レースとしては退屈でした笑。が、今期のフェルスタッペンの王者の貫禄ぶりを象徴するようなレースぶりに感動しました。昨年のように鈴鹿で王者確定にはならなかったのは残念ですが、まぁ時間の問題です。→次戦カタールであっけなく決定しました
今回私は鈴鹿サーキットで最も有名な130Rの仮設席で観戦しました。130Rはこのサーキットで最もスピードが出る高速コーナーで最高時速は300kmを超えます。ちょうど西ストレートから抜けて目の前にやってくるんですが、西ストレート方面が死角になっているんです。
だからいつ来るのかわかんないじゃんって思ってたんですけど、分かるんです。音です。といってもエンジン音じゃないんですよ。”空気を切り裂く音”でマシンが近くに来ているのが分かるんです。ヒューーゥゥンみたいな。F1カーが飛行機をさかさまにして走らせていると例えられるのを肌で実感しました・・・
そして何より会場の熱気。これは現地に行かないと体験できません。日本のF1ファンは世界一とよく言われていますが、なんだかそれが分かった気がします。もちろん応援ユニフォームはレッドブルと角田裕毅が圧倒的に多いんですけど、それに交じってフェラーリがいたり、アストンマーチンがいたり、マクラーレンがいたり・・・それぞれのチームとドライバーにファンがいて、それでいてフェアな感じがしてとても楽しかったです。
オランダGPやイタリアGPを見ればわかるように、どうしてもその国にゆかりのあるドライバーやチームのファンばかりになってしまうのが普通っちゃ普通なんですけど、日本のファンは直接の縁が無くても好きなドライバー・チームをリスペクトしていて素敵だな、って思いました。セナプロ・シューマッハから受け継がれてきた日本人の”F1熱”は全く持って冷めてません。
そんなわけで次の日本グランプリまで完全に鈴鹿ロス!なんですが、ご安心を!来年は4月開催です!!あと半年後!半年の間に2回もあるなんて今後は絶対ないでしょうから、このチャンス、モノにするしかないでしょ!
チケット販売は12月10日!皆さまお忘れなく!
ついでに鈴鹿で撮った写真色々載せときます