ウィーニーについて
ウィーニーのモデルはミニ。BMW傘下のブランドで日本ではミニクーパーとして知られる。ミニクーパーはあくまで1車種の名前にしか過ぎないのだが、その圧倒的な知名度からミニ＝ミニクーパーで通っている。そうなっても致し方ない程、ミニクーパーは自動車産業に大きすぎる歴史を刻んでいるのも事実なワケで。
ミニは1952年にイギリスで創設されたブリティッシュ･モーター･コーポレーション（BMC）の技術者アレック･イシゴニスによって設計された。メカニズムのデザインも自信が担当しており、1950年代では類を見ない4座･小型･4気筒エンジンというパッケージを実現し、かつ経済的で機動力に優れるという自動車界きっての革新的な発明だった。
初代ミニは1959年から2000年までの40年以上にわたりフルモデルチェンジすることなく販売され続けてきた。その理由のひとつに設計時の優れたメカニズムが由来していることは言うまでもないだろう。ところが当時としては複雑すぎた構造からたくさん売れたにも関わらず、メーカーに利益をほとんどもたらさなかったという一面も。
イギリス自動車産業界の情勢を表すように、ミニは製造権を巡って複数のメーカーを渡り歩いた。そのため初代ミニは販売元メーカーに準じて「BMCミニ」「オースチンミニ」「ローバーミニ」というように呼称されることが多い。40年間で多数のグレードやオプションが登場しそのうちのスポーツモデルが「ミニクーパー」として販売された。
ミニはその優れた構造から普段使いの乗用車だけでなく、ラリー競技やサンデーレースなど数多くのモータースポーツでも愛用された。ミニマーコスやマイダスをはじめとするミニのパワートレインを流用したスポーツカーも存在するほどその完成度は高く、後世の自動車産業に大きな影響を与えた存在である。
それに伴いミニ専門のチューナーは非常に多い。特に有名なのはジョンクーパーワークス(JCW)。初期のF1にも参戦したジョン･クーパーが立ち上げた会社で、ミニの改良で一躍有名になり自身の名がそのままミニクーパーとして冠されるようになった。現在も公式でJCW仕様が販売されている。なおミニ専門ショップは日本でも多い。
1994年にBMWがライセンス取得後は一貫してBMWが保持している。そのため現在のミニはBMW傘下。ルーフやドアミラーにユニオンジャック（イギリス国旗）が描かれているモデルがあるのは元々イギリスの国民車であったことに敬意を表していると考えられる。
BMWへライセンス移行後は「ニューミニ」として新モデルを次々に世に送り出している。ミニクーパーをはじめとして4ドアモデル、SUVモデルなど元祖ミニには無かった新しいスタイルのミニも取り扱っている。カタチを一切変えなかった元祖ミニ。新時代に合わせて多様化するニューミニ。愛らしいデザインで今後も世界中で親しまれ続けるだろう。
GTAオンラインでも「ウィーニー イッシー」として登場。最初はデフォルトのイッシーしか無かったが、アップデートで別バリエーションのイッシーが登場した。実車同様のコンパクトで軽快な走りは健在でクルマ好きを中心にマニアックな人気を博している。
ミニがモデルのクルマまとめ
ウィーニー･イッシー
モデル：ミニ･クーパー コンバーチブル
BMW傘下のもと作られた「ニューミニ」は2001年から販売されている。「変わらない良さ」をコンセプトにしているため、現在第3世代までモデルチェンジが行われているが見分けが難しく、ほとんど同じパッケージなのが特徴。ニューミニには元祖には無かったオープンバージョンが用意されている。
ニューミニは非常にバリエーションが豊かで2ドアハッチバックのミニクーパー、2ドアクーペのミニクーペ、4ドアモデルのカントリーマン等幅広いラインナップを取り揃えている。従来のミニにはなかった時代に合わせた進化を遂げたのがニューミニの姿なのだ。
唯一初期から実装されているイッシー。現行のミニクーパーがモデルとなっており、しかも珍しいコンバーチブルモデル。ルーフの開閉が行うことが出来る唯一のコンパクトカーである。個性が出しやすいアプデ追加イッシーの陰に隠れてしまったマイナー車種。
ウィーニー･イッシーレトロ
モデル：ミニ（BMC時代）
オールドミニとも呼ばれる元祖ミニは1959年にブリティッシュ･モーター･カンパニー（BMC）から販売された。1950年代のヨーロッパはオイルショックの影響から小型で実用的な自動車が市場から求められていた。それに応えた大ヒット車両が元祖ミニだった。
当時としては革新的だったメカニズムが功を奏し、初登場から40年以上にわたり姿を変えることなく販売され続けた稀代の名車。特に愛好家が多い日本では『大人の趣味』としてオールドミニを所持する人も多い。ビートルやワーゲンバスと並んで人気のあるオールドヨーロッパカーだ。
GTAオンラインでは2018年実装の敵対モード「ベスプッチ大作戦」で登場。その後追加された敵対モードやミッションでも頻繁に登場するようになり、自然と目にする機会の多いクルマとなった。現実のオールドミニにかなり寄せたデザインとなっておりカスタムパーツもかなり豊富。
実際のミニ同様様々なカスタムを施して楽しめるクルマであり、36万ドルという低価格も合いまって人気のある1台。コンパクトカーらしいキビキビとした軽快な走りが特徴。決して速いというワケではないが操作感がクセになる、なんとも味わい深いクルマである。
ウィーニー･イッシー（アリーナ仕様）
モデル：マッドマックス 怒りのデスロードに登場するミニ（アポカリプス）
アリーナ車両イッシーのモデルはマッドマックス 怒りのデスロードに登場したミニ。映画冒頭にチラっとしか映っていないため影は薄いが、V8エンジンが飛び出たリフトアップ仕様の本格(？)オフロードミニである。これ限らずアリーナ車のモデルの大部分はマッドマックスやデスレースからのインスパイアである。
怒りのデスロードは3作目から27年ぶりに制作された2015年公開の映画であり、アカデミー賞6部門を受賞した作品。映画の内容もさることながら、劇中に登場する世紀末な改造車にも注目が集まり、にわかに“マッドマックス風カスタム”なるものが流行ったとか流行ってないとか･･･。
イッシーレトロをアリーナワークショップでアップデートすることで殺戮マシンへと変貌する。車高がリフトアップされ外装にロールケージが追加される。武装を排除した姿は本格オフローダーっぽい見た目になっており、意外に人気がある。
ウィーニー･イッシースポーツ
モデル：ミニ･クーパー ジョン･クーパー･ワークスGP（3代目）
ミニの特別グレードと言えばジョンクーパーワークスだが、その中でも更にスパルタンにカスタムされた生粋のサーキットモデルがジョンクーパーワークスGPだ。このモデルは1~3代目のニューミニ全てで展開されており、3代目モデルは2020年に市販化された。
後部座席が取り外され武骨ロールケージに覆われていたり、巨大なリアスポイラーが取り付けられていたり、フェンダーが大幅にワイド化されていたり･･･とまさしくミニを土台にした究極のレーシングカー。「ミニ相手にここまでやる！？」というのがジョンクーパーワークス流。ベースモデルの倍以上の値段なのもうなずける。
イッシーにゴツいエアロパーツで武装しまくった見た目のイッシースポーツ。コンパクトカーではなくスポーツカーに分類されているように性能は格段に向上。加速とコーナリングに定評がありコンパクトスポーツらしい軽妙なハンドリングが魅力。高い値段を払っても試す価値はアリか。
ウィーニー･イッシーラリー
モデル：ミニ･クロスオーバー（ジョンクーパーワークスWRC仕様）
2011年、ミニの名チューナー･ジョンクーパーワークスが50年ぶりにWRCへ参戦したことはオールドラリーファンを歓喜させたビックイベントだった。ミニ･クロスオーバー（英語名:カントリーマン）をベースにラリー仕様にカスタマイズされたマシンはどこか懐かしさを感じさせる良さがあった。
2ドアのミニクーパーではなくわざわざ4ドアのクロスオーバーを選択したのは、長いホイールベースによる直進安定性を優先したため。資金難やチーム編成が安定しないこともあり、万事うまくいったとは言い難いが、現在は安価で運用できるラリーマシンとしてプライベーターからの信頼も厚い。
イッシーシリーズの最新作。元ネタがクロスオーバーなためSUVにカテゴライズされているが、性能は明らかにスポーツカーのそれである。カスタム次第でラリーカーにもできるし街乗りお買い物ミニにもできる万能ぶりを発揮。
GTAオンラインクルマまとめ【日本車編】
GTAオンラインクルマまとめ【外国車編】