エナスについて（ベントレー）
エナスのモデルはベントレーとロールスロイス。ベントレーは1931年～1998年までロールスロイス傘下のブランドだったためだと思われる。1998年以降はフォルクスワーゲン傘下になり、現在至る。
ベントレーは1919年にウォルター･オーウェン･ベントレーによって設立された。裕福な家庭に生まれたウォルターは幼い頃から蒸気機関車や鉄道模型に興味を持ち、自らもエンジニアを志すようになる。16歳で学校を出ると鉄道会社へ見習いエンジニアとして就職。
鉄道会社と大学で基礎知識を身に着けると兄と共にフランス車の輸入を行う会社へ転職。ここで自動車開発へ大きな野望を抱くこととなった。この頃は自らもレーサーとしてマン島TTへ参戦していた。程なくして1919年に複数のビジネスパートナーとともにロンドン･クリックルウッドにてベントレー･モーターズを設立。
1921年からベントレー･3リットルの量産化を開始。1923～1930年にかけてルマン24時間レースへ参戦し5度の優勝を挙げ、スポーツカーブランドとしての地位を確固たるものにした。この時のルマン出場チームの構成メンバーはベントレー･ボーイズと呼ばれ、後の自動車業界で活躍する人物を多く輩出した。
ベントレー車の評判は上々だったが1920年代後半の世界恐慌の影響から、オーバークオリティ戦略だったために売上が悪化し経営危機に瀕する。1931年にロールスロイスに買収されると創業者オーウェンは保守的体制に馴染めず、ラゴンダ（後のアストンマーチン）へと移籍。現在も続くDBシリーズのエンジン開発へ携わった。
そのロールスロイスも1971年に倒産し国有化されると、1973年には重機械メーカーであるヴィッカーズへ売却される。さらに1998年にはフォルクスワーゲンへと買収され現在へと至る。
創業以来経営が安定せず複数社傘下を渡り歩いたベントレーだったが、それでも一貫してハイクオリティな自動車を作ることだけは変わらなかった。オーウェンが志したハイスペックカーへの執念は現在も受け継がれており、高性能と気高さを兼ね備えたベントレーを形作っている。
なお丸目4灯ヘッドライトとマトリックスグリルは共通デザイン。創業当初のクラシックデザインを踏襲していると思われる。W12エンジンを始め高出力エンジンに定評があり、ほとんどの車種で車重が2tを超える。アフターサービスが手厚く、故障が少ないことで知られる。
フォルクスワーゲン傘下以降はベントレーの原点ともいえるモータースポーツを再開。2003年には70年ぶり6度目となるルマン総合優勝を果たしている。Mスポーツとの共同でGT3規格のレーシングカーの開発も行うようになり、SUPER GTをはじめとするGTカー選手権で活躍した。
欧州2030年ガソリン自動車廃止計画に伴い、全社的に電動化を目指す運びとなった。主力製品のコンチネンタルGTやフライングスパーの他に、流行に倣って高級SUVベンテイガを販売。伝統と共に革新を止めないベントレーのラインナップには今後も注目だ。
GTAオンラインにおけるベントレーモデル車はコノシェンティ カブリオのみだったがアップデートでコノシェンティの派生形を中心に他車種も追加された。追加されたのがインフレ前なので価格は意外にリーズナブル。
スーパーカーではないため実用性はそれほどだが、モデル同様のセレブリッチな威圧感は健在でクルマ好きを中心に人気を博す。また2017年以前に追加されたものはシャコタングリッチができるのも魅力。なぜか装甲バージョンが多い。
ベントレーがモデルのクルマまとめ
エナス コノシェンティ / コノシェンティ55
モデル：ベントレー･フライングスパー（初代&2代目）
フライングスパーは2013年から販売開始。2005年にコンチネンタルGTの4ドアバージョンという位置づけで開発され、2013年からはコンチネンタルの名が外れ独立した車種となった。エンジンは先代から受け継がれたW12気筒エンジンが採用され、最高出力は600馬力を超える。
フライングスパーの歴史は古く初代は1957年に登場した。ロールスロイス傘下だった当時の主力製品『S1』をスポーティに仕上げかつ4ドアにしたモデルだった。高性能かつ4ドアサルーンというパッケージは当時としては非常に希少なモデルだったんだとか。
フライングスパー＋マイバッハでモデリングされているコノシェンティ。コノシェンティは55よりもホイールベースが長く、バンパーや純正ホイールなどの一部ディテールが異なる。ドアの閉まる音は重厚感のあるタイプ。クラクションも品の良い音がする。内装の色を変更すれば中々イカついVIPカーを作り上げることができる。
なお双方に装甲バージョンがある。ドアにボコボコデザインが着きタイヤが純正で防弾になる。しかし窓ガラスが完全に無防備でバンバン銃撃を食らってしまうため、お世辞にも役立つとは言えない。装甲版があるのはベントレーが英国王室の御用達として長年利用されてきたことに由来すると思われる。
エナス コノシェンティ カブリオ
モデル：ベントレー･コンチネンタルGTC
コンチネンタルGTCはコンチネンタルGTのラインナップの中でルーフ開閉型のモデルを指す。いわゆるコンバーチブルやカブリオレと呼ばれるモデルである。コンチネンタルGTの性能のままに電動ソフトトップにしたモデルで、600馬力のハイパワーを直に感じられるモデルだった。
ソフトトップはドイツの自動車架装会社カルマンによって製作。同社はオープンカーの名門として有名で、出世作となったカルマンギアは”プアマンズポルシェ”と称されクラシックカーの中でも高い人気を誇る。クーペだけでなく初代ビートルやポロなどのコンパクトカーのオープンモデルを手掛けることもある。
GTAオンライン内で唯一最初から実装されていたコノシェンティカブリオ。4ドアコノシェンティと異なりトランク付近のボデっとした見た目が特徴的。たぶんルーフをトランクに収納する関係上こういうカタチなのだろうが、どうしても違和感は否めない。まぁそれも個性というところか。
エナス ハントレーS
モデル：ベントレー･EXP 9F
EXP 9Fは2012年のジュネーヴモーターショーで発表されたコンセプトカー。来たるSUVブームに備えベントレーが新たな領域に挑戦することを示唆したモデルで、車名には創業当初のレーシングカーに与えられていたEXPの名前が冠されている。
EXP 9Fは2015年から販売されているベンテイガの元になったモデル。ベンテイガはランボルギーニ･ウルスやポルシェ･カイエンと同じプラットフォームで作られている兄弟車である。EXP 9Fでは部分的にレトロな雰囲気を取り入れていたが、評判があまりよろしくなかったため製品版のベンテイガでは現代風なデザインに改められている。
ハントレーSが追加されたのは2014年。実物の製品版が出る前にゲームに実装されたという珍しいケース。しかもベンテイガのデザインが奇しくもハントレーSに酷似しており、ロックスターが先取り･･･いや予知していた？ともとれる。そんな数奇な運命とは裏腹に現在は影の薄いマイナー車種なのだが。
エナス パラゴンR / パラゴンR（装甲）
モデル：ベントレー･コンチネンタルGT（3代目）
3代目コンチネンタルGTは2018年から販売されているモデル。アルミニウム合金を用いた精密技術により前後エクステリアを中心に、よりエッジの効いた複雑な形状になった。全面的な性能の向上の他、内装にも最新技術が用いられ、よりハイクオリティにアップグレードされている。
搭載されるエンジンはV8とW12エンジン。特に600馬力以上を発生させる新型W12エンジンはベンタイガにも搭載されている。2ドアクーペではあるがプラットフォームがポルシェ･パナメーラと共通の為、兄弟車という位置づけになる。
カジノ強盗アプデにて追加されたパラゴンR。カジノ強盗ミッションを全てクリアすると特典として装甲付パラゴンRが貰える。非売品なので大事に保管しよう。本家よろしく走りに非常に重厚感があるため直進安定性はピカイチ。ただしヘビーウェイトのせいかアンダーステア気味なのがタマにキズ。
エナス ディアティ
モデル：ベントレー･フライングスパー（3代目）
3代目フライングスパーは2019年に販売された。のれん分けをしたコンチネンタルGTの4ドア版ということに変わりはないが、フライングスパーの方はグリルを縦線を基調としたオールドスタイルに変更されている。これはロールスロイス時代のベントレー車グリルの形状をオマージュしたもの。
契約アップデートで追加されたディアティ。見た目通りパラゴンRの4ドア版。しかしコノシェンティシリーズの特徴だった重厚感のあるドア音や高貴なクラクションが失われており、普通の車と同じになってしまった。解せぬ。
GTAオンラインクルマまとめ【日本車編】
GTAオンラインクルマまとめ【外国車編】