フィスターについて
フィスターのモデルは言わずと知れたドイツの高級スポーツカーメーカーポルシェ。1931年にフェルディナント・ポルシェ(通称:ポルシェ博士)によって設立された。設立以来、911をはじめとしたスポーツカーを開発している他、近年はSUVやセダン、電気自動車も開発している。
ポルシェ博士は初期ベンツの高性能モデルや初代ビートルなど数々の名車を設計してきたばかりでなく、ティーガー型戦車、トラクター、航空機、風力発電機などあらゆる工業製品を開発した。その傑出した業績から「20世紀最高の自動車設計者」と呼ばれる。
自動車設計の礎を気付いた人と言われ、電気自動車・ハイブリット車の基本的な設計は1900年初頭には既に完成させていた。またレーシングカーにミッドシップエンジンを採用した最初の人物でもあり、これがきっかけでF1マシンが誕生し、今日まで技術が発展していくことになる。
晩年ヒトラー指揮のもと、ポルシェ博士長年の夢であった「安価で高性能な小型車」の開発に成功。それが史上最も成功したといわれる市販車、ビートルだった。今日まで自動車が開発され発展し続けてきたのは、ポルシェ博士のおかげだったと言ってもいいすぎではないだろう。
ポルシェ博士没後は911に代表されるような高性能スポーツカーの生産に注力することになる。特に1963年から発売された初期の911は「ナローポルシェ」と呼ばれ、多くのポルシェファンに愛されているビンテージアイテム。
ポルシェの代表車種といえば911シリーズだが、特に993型までの空冷エンジンモデルは人気が高い。空冷エンジンはオールドポルシェのトレードマークのような存在だったが、環境問題への対応とコスト削減から断念。996型から水冷式になっている。
モータースポーツへの参加も非常に積極的でラリーや耐久レース、グループC、F1などあらゆるジャンルへ挑戦してきた。特に耐久レースに強く、ルマン24時間の最多優勝を誇るなど、その功績は輝かしい。今なお進化し続ける生粋のレース屋だ。
日本でも古くからポルシェのレースカーが多数導入され、SUPER GTやグループCなど数々のレースに参戦。他のレーシングカーに比べ、コストパフォーマンスに優れることから、資金の少ないプライベーターの味方と呼ばれるほど、その信頼は厚い。
GTAオンラインにおいては長らくコメットのみの1車種しかなかったが、アップデートでちょこちょこ追加されていき、現在は新旧バラエティ豊かなポルシェモデルの車たちが顔をそろえた。どれも非常によく特徴を捉えているので、ついつい揃えたくなってしまうだろう。
811を除き全てスポーツカークラスに該当し、基本性能は高い。しかしコーナリングに問題があり若干滑りやすい傾向にある。うまく乗りこなせば早いがスピンもしやすいという、極めてスポーツカーらしいクセのある味付けだ。これもポルシェならではと思えば楽しいかもしれない。
裏を返せばドリフトをしやすいということでもあるで、現実ではありえないポルシェのドリフトシーンに胸躍らせるのも悪くないだろう。楽しみ方が人の数だけあるよくできたクルマだと総括したい。
ポルシェがモデルのクルマまとめ
フィスター コメット
モデル:ポルシェ 911(997型)
997型911は初の水冷式を採用した996型の後継として2004~2011年まで販売された。996型で不評だった涙目ヘッドライトを廃止し、伝統の丸目ヘッドライトになった。現行ポルシェのベースができたのは997型からとされ、年々スペックは上がっているものの、基礎的な部分は受け継がれている。
前作996型はこれまでと大きく異なるデザインだったが、997型は歴代の伝統的なポルシェ911のスタイリングを現代風にアレンジしている。そのため販売開始からすぐに人気に火が付き、再びポルシェの名を世界に轟かせることになった。人気復活の救世主だったと言っても差し支えないだろう。
コメットは先述したようにGTA5で最初からある唯一のフィスター車。どれがモデルとは明確には言えないが、なんとなく雰囲気がポルシェなので、以前より多くのプレイヤーに親しまれてきた。最近は後述するコメットの派生形がたくさん出てきたため影の薄い存在に。
フィスター コメット レトロカスタム
モデル:ポルシェ 911(930型)
930型911は1974年~1989年まで販売されたモデル。ポルシェの人気を不動にした傑作モデルで、今でもポルシェといえば930型を頭に描く人も多いはず。16年もの間に様々なバージョンが開発され、ターボ、カレラ、カブリオレなど多数の人気モデルが名を連ねた。
純正とは思えないほど張り出したフェンダーとロングノーズショートデッキ、そして伝統の空冷直6エンジンが躍動する。ポルシェはターボというインパクトを打ち付けたモデルでもあり、今なお非常に人気が高い。湾岸ミッドナイトのブラックバードも930型。なお930のブラックバードは実在したと言われる。
アップグレード前のコメットはモデルがはっきりしなかったが、レトロカスタムは930型に酷似している。厳密にはポルシェ専門ショップRWB(RAUH-Welt Begriff)のカスタムカー似であり、その点も非常によく再現されている。とても滑りやすいので実はドリフト向き。
フィスター コメット サファリ
モデル:ポルシェ 911SC(930型)
911SCは1978年~1983年まで販売されたモデル。その中でも世界各国のサファリラリーに参戦してきた仕様だ。ポルシェはサファリやWRCといったラリーレースにも数多く参戦しており、そこで培った耐久性とスピードを市販車にフィードバックしてきた。
ラリーの中でもサファリラリーは特に高い剛性と信頼性が求められる。道なき道を走るレースなので、真っ暗な闇夜を激走したり雷雨にさらされながら走りぬくこともある。そのため車高を上げたりロールバーでボディ内外補強したりする。ポルシェはそこで培った技術があるからこそ、ルマンはじめ耐久レースで数々の勝利を上げてきたのだ。
コメットサファリも名前が示すように、オフロード走行を目的にカスタムされているのが一目でわかる。カスタムパーツもラリーを意識したものが多く、かなり現実に忠実な完成度だ。一応武装も可能だが、クルマ好きなら非武装のままで純粋なラリーカーとして愛でてあげたいところだ。
フィスター コメットSR
モデル:ポルシェ 911(991型)
991型911は2011年~2019年まで販売されていたモデル。先代997型からデザインは大きく変わっていないが、シャシーやフレームにアルミニウムやマグネシウムといった軽量金属を用いることで、軽量化と剛性アップの両立に成功した。
991型では近代ポルシェに見られる曲線デザインがより顕著になり、平べったく丸みを帯びたデザインになった。20年前の930型と比較するとよくわかるが、メリハリがなくボディラインが非常にスムースだ。空力を意識した結果だそうだが、ポルシェに限らず近年のクルマは丸く滑らかになる傾向にある。
コメットSRはコメットのスポーツモデルに位置付けられているが、性能も見た目も大差ない。ただしクルマ好きからはスポイラー無しバージョンを渇望されていたので、それに応えるカタチになった。コメットのトランクを開け壁にぶつけて外していたのは私だけではないはず・・・。
フィスター コメットS2
モデル:ポルシェ 911(992型)
992型911は2018年から販売されている911の現行モデル。最近のクルマらしくライト類にはLEDが採用され、走行モード、クルーズコントロールなど快適装備も充実。またサーキット走行の記録をクルマ本体からアプリにデータを送ることが出来るなど、走りのポルシェであることも忘れさせない。
最近のポルシェはボディサイズとエンジンがどんどん大きくなり、軽快で機敏なスポーツカーから、ヘビーで豪速なスーパーカー路線へと進化していっている。ハイエンドカーの大型化はポルシェに限ったことではないが、いつかレースシーンから消えてしまうのではないかとちょっぴり不安。ポルシェはいつだってサーキットを駆け巡る「スポーツカー」であってほしい。
コメットS2はこれまでのコメットシリーズの中でも車体が平べったく、いかにも近年のポルシェを思わせる。これまでは「参考にした」程度のモデリングだったがS2は本物そのものである。同じくLSチューナーズ車のグロウラーに比べるとサーキットカスタムに向き。GTAでカレラカップをしたい人には見逃せない。
フィスター コメットS2 カブリオ
モデル:ポルシェ 911 カブリオレ (992型)
992型911ポルシェのオープンバージョン。911シリーズは伝統的にオープンカーモデルが存在しており、ラグジュアリー志向ユーザーをもポルシェイズムに巻き込んできた。当然その性能もオープンになったからといってもスポーツカーらしさが失われることはなく、隙の無い仕上がりだ。
コメットS2のオープンカー版。ビジュアル・性能的には大きく変わりはないが、カスタムパーツが少なくなりロールケージやデフューザーといったサーキット系カスタムパーツは実装されていない。そういう意味ではS2とカブリオでしっかり棲み分けができているといえるだろう。それぞれ違った良さがあるので、両方集めたくなってもムリはない。
フィスター グロウラー
モデル:ポルシェ ケイマン(981型)
981型ケイマンは2012年~2016年まで販売されたモデル。ケイマンはポルシェのエントリーモデルであるボクスターと設計を一部共有しつつ、より高性能に仕上げるものの、911は超えないスペックになっている。ケイマンは911のような丸目ではなく釣り目ヘッドライトが代々採用されている。
従来の911が持っていたスポーツクーペの要素を強く残しているモデルで、現行モデルにも6速MTが標準で用意されている。ピュアスポーツとしてのポルシェを体感したいなら迷わずケイマン一択だ。
コメットS2と同じくLSチューナーズ車でこちらはルーフキャリアが装着出来たりするため日常のスポーツカーとしての側面が見られる。他のコメット車よりもMRなためか運転がしやすい。ちょっとそこまでのドライブに使いたい一台だ。
フィスター 811
モデル:ポルシェ 918
918は2013年~2015年まで販売されたモデル。カレラGTの後継にあたり、環境負荷軽減とハイスペックの両立を目指した次世代スーパーカーとして設計された。低燃費・エコ・高性能を高いレベルで達成したポルシェらしい一台だ。
現在欧州では2035年までのガソリン自動車販売禁止が叫ばれており、PHEV車や電気自動車の開発が盛んになっている。スーパーカーメーカーも例外ではなく、ポルシェはそれに一歩リードするカタチで918の市販化に成功した。
811はフィスター車唯一のスーパーカーであり、もちろんスーパーカーの名に恥じない高性能を持つ。ただし、コメットシリーズ同様ステアリングに難を抱え、独特のクセを持つ。ただし、乗りこなせたら相当速いので気になLる方はぜひ。
フィスター ネオン
モデル:ポルシェ タイカン
タイカンは2020年から販売されているポルシェ初の量産電気自動車。電気自動車ながらターボモデルが存在し、最高グレードのターボSでは電気の力だけで761馬力相当を発生させる。EV車の常識では考えられない驚愕のパワーである。
まだまだ進化の途中な電気自動車だが、ポルシェは高いレベルで次世代の高級スポーツカーを実現した。4ドアモデルのほかに5ドアツーリングモデルもラインナップしており、現在のポルシェの技術を体現している一台だといえるだろう。
ネオンは2018年に実装。現実のタイカンが発売になるよりも前にGTAオンラインが先取りしたカタチだ。EV車特有の強烈な加速と安定したハンドリングはまさにタイカンそのもの。4WDでありながらバーンナウトすると前輪だけが空転するのはネオンだけの仕様。
オベイ ロコト
モデル:ポルシェ カイエン(958型)
カイエンは2002年から販売されているSUV。3度のモデルチェンジやリーズナブルなマカンの販売により、ポルシェのスーパーSUVの地位を不動にした車。近年のポルシェを代表するクルマでもあり、日本国内でも数多く見受けられる。
昨今欧州ではSUVの開発が自動車メーカーのトレンドになっており、ポルシェはそれに先駆けた形だ。SUVの便利性と走りのポルシェらしい高性能ぶりは、世界各国で高い評価を得ている。今後のさらなる発展に期待したいところだ。
オベイはアウディがモデルのメーカーだが、あまりにもカイエンだったので紹介させていただく。カイエンはSUVの中でもかなり高性能な部類入るが、ロコトはいたって普通。ハンカチ王子が乗りたかったのはこんなカイエンじゃないハズだが・・・?
フィスター アストロン
モデル:ポルシェ マカン
マカンは2014年にポルシェが送り出した高級SUV。ロコトのモデルであるカイエンの一回りコンパクトになったモデルで、価格もカイエンの約半分の500万円台からカタログに載っている。お手頃感とポルシェならではの高性能ぶりが受け、日本を含めた世界中で飛ぶように売れたという。
価格は安くなってもポルシェらしさは健在で、最高モデルのマカンターボはV6ツインターボで440馬力を誇る。ランボルギーニやロールスロイスなど、縁も程遠い欧州の高級車メーカーがこぞってSUVに参戦しているように、ヨーロッパはSUVがトレンドになっている。その中でもカイエン・マカンを備えるポルシェは一歩リードしているようだ。
見た目がまんまマカンなアストロン。SUV史上最高額を誇るクルマだけあって、そこいらの普通のSUVとは比べ物にならない性能。SUVには珍しくカスタムパーツも豊富で、特にフロントバンパーはそれぞれ異なる形状のデイライト(ハイビーム割当)が全てしっかり点灯するこだわり仕様。そのほかカスタムパーツでより実車に近づけることが可能だ。
GTAオンラインクルマまとめ【日本車編】
GTAオンラインクルマまとめ【外国車編】