アニスについて
アニスのモデルは日産自動車。トヨタ・ホンダに並ぶ日本自動車メーカー御三家の一角を担う企業。本社は神奈川県横浜市にあり、一般公開されているミュージアムにもなっている。1928年に日本産業株式会社として設立され、後に略して日産という名前になり現在まで続く社名となった。
創業者の一人、鮎川義介がアメリカに先進技術を学ぶために渡米したのをきっかけに創業したことから、創業当時から先進技術の取入れに積極的だった。いち早く海外レースに参戦したり、北米市場を狙ったクルマ(ダットサンブランド)S30型フェアレディZなどを輸出していたことから海外の知名度は昔から高い。
近年んは完全電動自動車であるリーフをいち早く世に送り出したように、EV技術に関しては他の企業を一歩リードしている印象。アリア、サクラとEV車をカタログに3台も載せているのは日産だけ。
ただしすべてが順風満帆だったというわけではなく、特にバブル崩壊後の1990~2000年代初頭は経営危機に瀕していた。収益性の高いシーマやシルビアなど高級車の販売が伸び悩み、マーチやセレナなどがヒットして何とかこらえていたものの、慢性的な経営不振を脱することはできず、ついに1999年にルノー傘下に入り更生を行うことになった。
ルノー傘下入りを決めた時点での有利子負債は2兆円に達していたと言われており、もはや倒産寸前だった。そこで経営立て直しを図りルノー本社から派遣されてきたのがカルロス・ゴーンである。リーマンショックがありながらも販売台数を堅実に伸ばし、ゴーン就任後は右肩上がりに成長。そのうち倒産の話はきれいさっぱりなくなった。
しかしそのゴーンが2018年に50億円のぼる脱税の容疑で逮捕。住居であるレバノンに逃亡したことは日本経済界の一大事件として記憶に新しい。経営再建の立役者がいなくなった今、コロナ渦で販売台数が伸び悩む日産がどな経営を行うのか注目したいところ。
日産と言えば我々クルマオタクにとってはまさに「レース屋」だ。初めてゼロから作ったレーシングカーR380シリーズ、富士グランチャンピオンレース時代のハコスカ、グループA時代のR32GT-R、グループC時代のR92CP、SUPER GTでのGT-R無双など、日産の歴史はレースと共にあると言ってもいい。
サーキットでの活躍が日産のブランド力構築を支えた。特にGT-Rの誕生はその名を知らぬものはいないレベルで世界に浸透。アフターマーケットでも強烈な値段で取引され、中古車市場の高騰は年々留まることを知らない。それだけ実力が認められているということである。
その他にもシルビアや180SX、フェアレディZなど名だたるJDMスポーツカーたちを生み出した。いずれもカッコイイだけでなくサーキットでも通用する実用的スポーツカーとして人気を博した。ワイルドスピードの人気なども相まって北米・ヨーロッパでもすこぶる高い人気を誇る。
シーマやセドリック、グロリアなどの高級車、マーチなどのコンパクトカー、セレナやエルグランドといったファミリーカーまで幅広く展開。いずれもカスタムベースになることも多く、JDMカルチャーと日産のつながりは深い。
カリン(トヨタ)、ディンカ(ホンダ)と並び日本自動車メーカー御三家がGTAオンラインにそろい踏み。しかし前者に比べるとラインナップはイマイチ少ないかも。まだまだ追加車両が増え続けているGTAオンラインなのでこれからの日産車増加に期待。
アニス製はスポーツカーがとにかく豊富。北米での人気通り日本スポーツカーは需要が高いようだ、中でもR32GT-Rがモデルのエレジーレトロカスタム、S13シルビアがモデルのレミュスは特に人気。海外勢の動画でもこれでもかっていうくらい目にする。値段は張るが、それでもクルマ好きなら絶対手にしておきたい2台だ。
日産がモデルのクルマまとめ
アニス エレジー レトロカスタム
モデル:日産・スカイライン GT-R(BNR32)
R32型スカイラインGT-Rは1989年~1994年まで販売されたクルマ。90年代のスポーツカー黄金期を代表する1台で、今なお日本国内外でダントツの人気を誇る日産の革命的人気車両。初代GT-R『ハコスカ』の生産終了から16年後に復活したモデルで、新開発のRB26エンジンは日本の歴史にその名を刻む名機となり、チューニングメーカーおよびレーシングカー界隈でも重宝された。
開発段階からレースへの参戦が考えられており、RB26エンジンが2600ccなのも当時のグループA規定に合わせるためだった。1990年に参戦初回でいきなりデビューウィンを飾ると翌年以降は全日本GT選手権(現:SUPER-GT)へ活躍の場を移す。国内外のレースで他を圧倒する強さを見せ、それまで王座に座り続けた外車勢を次々に蹴散らしていった。その圧倒的速さから海外では『Godzilla(ゴジラ)』の愛称で知られる。
レースでの活躍がきっかけとなりGTーRの人気は爆発。唯一無二のぶっちぎりの速さを手にするために多くの若者が資金捻出にいそしんだ。デートカーなんていう小洒落たものではなく、武骨な純粋にスピードを求める本物のスポーツカーとしてJDMカルチャーの代表車に上り詰めた。
GT-Rの大人気を支えたのは先に述べたようにレースでの活躍が大きかったが、その中でも特に人気があったのが星野一義が乗るカルソニック・インパル号である。日本一速い男こと星野一義はこのGT-Rで大活躍を魅せ、カルソニックブルーのマシンはクルマ好き野郎たちの憧れの的となった。カルソニック・インパルは現在もSUPER-GTへの参戦を続けており、監督となった星野がブチギレたり喜んだりする姿がしばしばカメラで捉えられている。
エレジーレトロカスタムのボディペイントにはカルソニックインパルを元ネタにしたと思われるものが存在しており、ゼッケンも『23(ニッサン)』になっている。実際はカルソニックインパルのナンバーは『12』なんですけどネ・・・。(『23』はNISMOのカーナンバー。日産のエースチームの証とされている)
GT-Rのイメージが強すぎて意外に知られていないかもしれないが、GT-Rとはあくまでスカイラインという車種の最上級グレードのことであり、GT-Rがつかない普通のスカイラインも存在する。R32系スカイラインはセダン・クーペのラインナップがあり、また駆動がFRだったことから峠の走り屋やドリフト界隈ではGT-Rよりも重宝されることも。
今となっては個体数減少の波が下位グレードまで及んでおり、特にマニュアル車のスカイラインは希少なうえにとんでもない値上がりをしていたりする。32GT-Rの値上がりは有名だが、それに負けず劣らずFRスカイラインたちも値上がりが激しいのだ。
なお現行のGT-R(R35型)以降はスカイラインとGT-Rは完全な別車種としてカタログに載るようになった。GT-Rは時速300kmを誇る和製スーパースポーツとして、スカイラインはカッコイイ大人のスタイリッシュセダン&クーペとしてそれぞれ人気を博している。
このいかにも32型GT-RなエレジーレトロカスタムはエレジーRH8をベニーズアップグレードを行うことで入手することができる。ベースとなるエレジーRH8はロックスターソーシャルクラブ会員であれば誰でも無料でゲットできる。しかしながらアップグレード&カスタムで軽く100万ドルは超えるので油断禁物。
ついついGT-Rルックなレーシーカスタムをしてしまいがちだが、ステッカーボムやオシャレ大径ホイールで『魅せる専用スカイライン』カスタムなんてのも面白いかも。ベニーズ車両なのでベニーズホイールも付けられるわけだし、人気車両だからこそ人と違ったカスタムするチャレンジ精神を持ちたいところだ。
アニス エレジー RH8
モデル:日産・GT-R(R35型)など
R35型GT-Rは2007年から販売されているスポーツカー。スカイラインとGT-Rがそれぞれ別々のクルマとして販売されるようになり、2002年に販売終了したR34に次ぐR35型としてデビューした。純正でメーターが340kmまであるように、ノーマル状態でもリミッター解除で最高時速300kmを超すモンスターマシン。
新開発のVR38エンジンから繰り出されるパワーは500馬力を優に超え、スペック的にはフェラーリやランボルギーニといった欧州スーパーカーに匹敵する。GT-Rは新車価格が1000万程度であるため、倍以上するスーパーカーたちに比べれば、かなりお買い得なスペックなのだ。
2000年代初頭は日産経営危機の真っただ中であり、経営再建のためにルノー傘下になり、そこから派遣されてきたのがカルロス・ゴーンだった。そのゴーンが経営再建のために真っ先に掲げたのが“GT-Rの復活”だった。脱税のイメージばかりが取りだたされるゴーンだが、日本人が愛するGT-Rを復活させた功績を忘れてはならない。
ロックスターソーシャルクラブ会員ならだれでも無料で買えるエレジーRH8。GTAオンライン開始当時から実装されており、無料ながら高いスペックを持つことから多くのプレイヤーに愛用された。
モデリングは35GT-Rということになっているが、V35型スカイラインクーペや35型GTーR発売直前に発表されたプロトタイプにも似ている。エンジンテクスチャは初期車両としては珍しいオリジナルでVR38エンジンをオマージュしたものになっている。ただし残念ながらV8である。
ファゾム FR36
モデル:日産・スカイラインクーペ(CV35型)
初代スカイラインクーペは2003年に発売されたクルマである。2002年の排ガス規制をきっかけにBNR34型を最後にスカイラインとGT-Rは完全に別物の車種になることが決定。スーパーカーに引けをとならない性能のスポーツカーを目指したR35GT-Rとセダン・クーペを取り揃えパーソナルユースを考えたスカイラインがカタログに登場した。
結果的に言うとこの施策は大成功で、当時は「GT-Rがないなんてスカイラインじゃない!」なんて言われたそうだが今となってはスカイラインはスカイラインとして人気のある車種として定着した。特に日本で販売されなかったQ60型はカッコよすぎるのに日本未発売なのが悔やまれる傑作だった。
初期から実装されているFQ2の元ネタというかクーペ版。そもそもなんで一番マイナーなクロスオーバーだけが実装されているのか?というのは長年の謎だったが、ついにクーペが登場したことで一段落。ドリフトカスタムも新たに追加されたことで人気爆発。チョップショップアップデートの目玉として確固たる地位を確立した。
ファゾム FQ2
モデル:日産・スカイラインクロスオーバー
スカイラインクロスオーバーは2009年に発売したSUV。スカイラインとGT-Rが完全独立した直後のスカイライン(V36型)のSUVバージョンであり、スカイラインシリーズ唯一のSUV車。現在流行しているクーペ型SUVの先駆けとされるが、早すぎた登場とリーマンショックにより販売は低迷した。
今だったらバカ売れしてそうなスカイラインクロスオーバーだが、販売当初の2009年はまだSUV黎明期であり、ましてやスポーティSUVなんてほとんど無かった。時代を先駆けすぎて失敗したタイプ。北米市場向けではあったが日本でも生産されていたため中古車市場にも流通している。
驚くべきことにファゾム車はFQ2しかない。公式にもう忘れられてるんじゃないか?ジルコニウムと並ぶ不遇メーカー。今後のアプデで追加されるのか否か・・・。野良湧きもしょちゅうしてるし、いかにも平凡なSUVって感じ。実車だと樹脂パーツにあたる部分がサブカラーになる珍しい仕様。特筆すべき点はそんなとこ。
アニス レミュス
モデル:日産・シルビア(S13型)
S13型シルビアは1988年~1993年まで5代目シルビアとして販売された。販売期間がちょうどバブル期に重なっており、プレリュード・ソアラと並びデートカーとして一世を風靡した。デートカーとしての人気がなくなって中古車市場に出回ってからはお手頃価格のスポーツカーとして人気爆発。ドリフト族・峠族・ローリング族などなどクルマ好き野郎たちから絶大な支持を集めた。
2002年にS15型を持って販売終了したが、現在もSR20エンジンへの人気が高く、多くのチューニングパーツが販売されている。海外でも非常に人気が高く程度の良いものは高値で取引されることも珍しくない。
特にドリフトベース車としての評価が高く、コンパクト×FRスポーツのパッケージは持ってこいの素材で、全盛期(特にS13型が中古で出回っていた頃)は夜な夜な峠でドリフトをキメる若者が後を絶たなかったとか。
90年代のスポーツカー全盛期ど真ん中のシルビア。中古市場でも手に入れやすかったことからカスタムベースとしてクルマ好きたちに愛され続けている。やはり定番はシンプルなエアロに小ぶりなウィング、適度なエンジンチューンに社外ホイールといったところ。
その他にも魅せるカスタム、近年で言うとスタンス系カスタムもそこそこ目にするようになった。有名なのはドリフト天国の表紙にもなった”悪帝”シルビア(第一号は180SX)。紫ボディにグリーンのアクセントをつけた極低ドリフト車。これが本職では無く石川県在住の一般人が作り上げたというのだから驚き。
悪帝に代表されるような、極低×ドリフトの組み合わせはパーツの進化が著しい現代だからこそ成し遂げられるカスタムといっていいだろう。ドリドレ走というシャコタンドリ車オンリーのイベントも開催されるほど、人気は堅調だ。
そんなJDMの大御所に対してロックスターは惜しみなくカスタムパーツを提供。シンプルなエアロから社外っぽいエアロまで90年代を思い起こさせる「これぞスポーツカー」というパーツが目白押し。
ボディペイントには1980年代のレースシーンで大活躍した星野一義のニチラインパルシルビア風(通称:イナズマシルビア)のものが用意されているなど気が利いている。というか、またしても星野一義リスペクトじゃないか・・・
かと思えば今やGTAオンラインではおなじみのタケヤリマフラーも豊富にラインナップ。ボディペイント・ホイールのマッチング次第ではすぐにでもチバラギ暴走族に変身可能だ。S13シルビアのチバラギ仕様なんて珍しい、というか聞いたことないけど。
アニス ユーロス
モデル:日産・フェアレディZ(Z33型)
Z33型フェアレディZは2002年~2008年まで販売されたスポーツカー。排ガス規制によりシルビア・スカイラインGT-Rが消滅したことから日産唯一のスポーツカーとしてラインナップされていた。丸っこいボディに3リッターを超す大型VQエンジンを備えた。
車重が重く、エンジンもトルク重視の大型サイズだったためもっぱらスポーツカーというより、北米向けパーソナリティクーペのような位置づけだった。リーマンショックなども重なり日産経営不振の要因のひとつになってしまった。
会社の営業成績は最悪だったものの、中古車市場に出回ってからは人気を博し、2000年代の手頃に手に入るスポーツカーとして愛されている。現在も90年代スポーツカーに比べれば安価に購入できるため、カスタムベースに選ぶ人は多い。オープンバージョンのロードスターも存在する。
ホイールハウスが大きく、太いタイヤや大型ホイールが収まることからスタンス系カスタムでは定番ベース車になりつつある。2ドアスポーツカーなのにスポコン仕様よりシャコタンの方が多いというレアなケース。まぁ個人的なイメージなんですけどネ。
アニス ZR380
モデル:日産・フェアレディZ(Z33型)
前述のユーロスの登場の前に実装されたアリーナウォーズ車両ZR380。元ネタは映画デスレースに登場した350Zだ。ユーロスのボディに各部装甲パーツやらトゲやら殺傷能力のありそうな飾りをあしらっている仕様。
ZR380が実装された際「せっかくのフェアレディZなのに装甲が外せないやんけ!ボケ!」と多くのユーザーがガッカリしたのは記憶に新しい。実際MODで装甲レスバージョンを作る有志もいたほどだ。(結果的にユーロスとして公式に実現)
確かにクソ高いし、余計なパーツが大量についてるし文句がであるのも分かる。しかし今一度ZR380をよーーーく見てみると・・・。カスタムカーとしてはそれほど悪くないのではないか?ユーロスには無いオーバーフェンダー、巨大GTウィング、イイカンジのフォグライトもある。
さらにさらに注目してほしいのはアリーナウォーズ車両なのでニトロが吹けるということ。ドリフト体勢に入って一気にニトロを発射すれば、なんと絵になることか・・・。一度は見限った諸兄たち。もう一度クローズアップしてみてほしい。
”余計なパーツ”を目立たせなくするためにはアポカリプズ、もしくは宇宙都市がオススメ。アポカリプスは若干のサビ、宇宙都市はボディのトゲが残ってしまうが、そこはペイントの工夫で何とかすれば問題ナシ。(写真のZR380は宇宙都市)お金に余裕のある方はぜひ。
アニス 300R
モデル:日産・フェアレディZ(RZ34型)
Z34型の後継として2022年に登場した新型フェアレディZ。型番こそ先代に似ているが設計は全く新しい物に生まれ変わっているためフルモデルチェンジしたカタチだ。新型Zはこれまでに発売されてきた旧型Zのデザインを部分部分に取り入れており、新旧Zのデザインが合体したような出で立ち。ヘッドライトはS30、テールライトはZ32、ボディラインはZ33・Z34を彷彿とさせる。まさにフェアレディZの総決算といってよいだろう。
改良を重ねられたVRエンジンの出力はついに400馬力に到達。純正でこのパワーはもはや高級欧州車レベル。スポーツカーというよりはパーソナリティクーペに近いモデリングになったと思われる。とはいえ本来のZが持つ機動性は失われておらず、何より旧世代モデルを思い起こさせるジャパニーズスポーツカーデザインは堪らないものがある・・・。大和魂を感じるデザインに好感を覚えたのは私だけではにハズ。
ドラッグウォーズアップデート追加車両第1弾として登場。今年登場した新型Zもいち早くGTAオンラインに登場。一目でモデルがそれと分かるデザインに思わずニヤっとした人も多いのでは。ハンドリングが軽快で操縦性に優れる。レースでも通用しそうなポテンシャルを感じさせる。
カリン 190Z
モデル:日産・フェアレディZ(S30型)
初代フェアレディZ(S30型)は1969年~1978年まで販売されたスポーツカー。今日まで続くフェアレディZシリーズの原点ともいえるS30は日産の名を世界に知らしめた名車である。ダットサン・Z(ダットサン=当時の日産の輸出用ブランド名)の愛称で北米で大ヒットを記録した。
ロングノーズ・ショートデッキの美しいボディラインとパワフルなL型エンジンは、日本のみならず世界で認められた最初の和製スポーツカーとなった。ジャパニーズスポーツカーとはこういうものだ!というのを世界に知らしめた一台であり、現在の日本車スポーツカー人気の根底と言っても過言ではないだろう。
実用的スポーツカーとして最初にブレイクした車と言われており、国産車で本格的にチューニングカーベースとして初めて扱われた車。黎明期のチューニング業界はほぼ全員がS30Zを扱っていたという。(というかチューニングできるクルマがこれ以外になかった)
カスタム・チューニングを含めたJDMカルチャーを築き上げた草分け的存在。その功績はクルマとして素晴らしいだけでなく、JDMを取り巻く文化を構築したすべての礎といってもよいだろう。湾岸ミッドナイトでの活躍もあって現在でも知名度は高い。
190Zはクラシックスポーツカークラスなので性能自体はそこまでだが、エンジン回りに気合の入ったカスタムが多く、制作陣がS30Zとはどういうクルマなのかをよく理解していると感じさせてくれる。ユーロス・ZR380あたりと一緒に並べて置きたいところ。
ボルカー ウォーレナー
モデル:日産・スカイライン GT-R(PGC10型)
PCG10型・KPGC10型は1969~1972年まで販売されたモデル。スカイラインシリーズの3代目として開発され、初めてGT-Rのバッジが与えれられたモデルである。初代GT-Rはその角ばったボディからハコスカと呼ばれる。
伝説のレーシングカーR380(アールサンパーマル)のエンジンを叩き台にしてS20型エンジンを搭載。以降改良を重ねてシルビアまで継承されていく名機の誕生だった。ハコスカはレースシーンで無類の強さを見せつけ、瞬く間にサーキットを席巻。市販車ベースのレースカーとしては最高傑作の呼び声高かった。
販売期間が3年と短く、2000台あまりしか製造されなかったため旧車の中でもトップクラスの希少性と人気を誇る。旧車好きであれば誰もが憧れる一台ではあるが、昨今では海外オークションで1600万円で落札されるなど値上がりの恐ろしいこと恐ろしいこと。
北米でも抜群の人気を誇るらしく、ウォーレナーは旧世代機時代の2014年に実装。ただしまだメーカーの概念がフワっとしていたためか、ボルカー製で登場。シャコタンにした時のフォルムが素晴らしく今でも高い人気を誇る。パーツにはチバラギな激長チンスポやタケヤリマフラーが用意されている充実ぶり。
ボルカー ウォーレナー HKR
モデル:日産・スカイライン(C10型)+日産・サニートラック(B120型)
日産のピックアップトラックであるサニートラックのボディにC10型スカイラインの顔を合体させたのがこのクルマ。日産が誇る往年の名車を華麗にフュージョンさせた仕様だ。
ロックスターお得意の合体マジックに見えるが、実はサニートラックのスカイラインフェイスキットは実在しており、栃木県の09レーシングというショップが実際に販売していた。何年か前のカスタムイベントにも出展されていたこともある。
あまりに自然でもともとこういうクルマだったのかと思わせるほどグッドマッチングなウォーレナーHKR。カスタムパーツはやはりチバラギ仕様のネオクラシック暴走族のものがメイン。個人的にはカスタムカーというより「80年代の町工場のクルマ」にしたかった。せっかくのサニトラなわけですし。
アニス ヘリオン
モデル:日産・サファリ / パトロール(Y60型)
2代目サファリは1987年から販売されたRV車。トヨタ・ランドクルーザー、三菱・パジェロに並ぶ四駆ブームの渦中の1台。日本ではランクル&パジェロの牙城は崩せなかったものの、海外で高い評価を得ており民間だけでなく軍事用に採用されている国もある。
日本ではサファリとして知られるが、海外向けにはパトロールという名前で知られる。日本での販売は2007年をもって終了しているが、海外ではいまだに新車で販売が続いている。日本製4DW車の需要は高くもっぱら未舗装の道が多い国の方が活躍しやすいらしい。
ヘリオンはオフロード車の中でも随一の”魔改造”が出来る車。前後バンパー取り外しが可能でロールケージやシュノーケルなども豊富。さらに注目すべきはボンネット。エンジンが・・・エラいことになる。こればっかしは本人の目で確認してほしい。ストイックでハードなオフロード車にカスタムできることから悪路好きから熱烈な支持を受けている。
ジルコニウム ストラタム
モデル:日産・スカイライン(R32系)など
ジルコニウム製なのに日産モデル??なんて思うかもしれないが、ここにラインナップした理由は顔がR32スカイラインに酷似しているからだ。ボディ自体はトヨタ・マークⅡクリオスやホンダ・アコードワゴンあたりっぽい。
過去作でもストラタムは登場しており、ステーションワゴンながらカスタムできるスポーツカーとして登場していた。その時のモデルはアコードワゴンだったため、80~90年代日本車スポーツワゴンのイイところ詰め合わせというのがこのクルマの立場だろう。イメージ的にはステージアか。
カスタムパーツは一切なくペイントとホイールを替えるくらいしかできないが、明らかにアフターパーツのチタンマフラーがついていたり、ランダムでスポイラー・サンルーフの有無バージョンがあるなど、そこそこ凝った作りをしている。目の肥えたプレイヤーならこれが単なるワゴンではないな・・・ということに気が付くだろう。
とはいえ性能は軒並みそこらの一般車と変わらないので、マニアックさに酔いしれるくらいしかできない。数少ないステーションワゴン(純正カスタム付)として乗り回すのも一興。私みたいに90年代のコンパクトローライダー仕様にするのも・・・アリ?
アニス S80RR
モデル:日産・R88C~R92CP
日産・R92CPを始めとするこのシリーズは日産がプロトタイプカー選手権に参戦するために開発したグループCカー。グループCとは1980~90年代まで行われていたレースカテゴリーで、基本的に改造無制限の無法地帯レースだった。最高時速はF1を上回る400kmに達し、車重は1000kgを切るモンスタースペックだった。
史上最も危険なレースカテゴリーとして知られるグループCは開発コストの高騰と危険性から10年足らずで廃止。その間日産が開発したRシリーズはポルシェやベンツ、トヨタのモンスターマシンたちをライバルに激戦を繰り広げてきた。当時主戦ドライバーだった星野一義の人気も相まって走り屋野郎たちを熱狂の渦に巻き込んだ。
S80RRはグループCカーの夢の詰め合わせセット。ボディカラーとパーツの付け替えで当時の様々なマシンを再現できる。期間限定でカジノ強盗クリア報酬だったeコーラペイントはカルソニックインパルおよびYHPのボディカラーをイメージしたもの。隠しアイテムとして日産の名車を用意していたところに胸が熱くなる。
グループCカーよろしく、ゲーム内でもS80RRの性能は破壊的。これぞレーシングカーと言わんばかりの強烈ダウンフォースと鬼加速力で他の追随を許さない。スーパーカーの中でも一線を画すレベル。同じグループCカーモデルのRE-7B、LM87とレースで対決したら面白そう。
それにしてもこのゲーム、星野一義ゆかりのクルマが多すぎる・・・。日本人としてめちゃくちゃうれしいことだ。
GTAオンラインクルマまとめ【日本車編】
GTAオンラインクルマまとめ【外国車編】